ディグバーの妥協案: ログインしているディグ・ユーザにだけフレームバーを表示させる

(This is a translated version of "Search Engine Land" blog post. Thanks to Danny Sullivan.)
ディグは、フレームバーの「ディグバー」の操作方法に目立った変更を加えると約束した。それはリンクのクレジットがどこへ行くかというSEOにまつわる懸念を解決するようなものだが、コンテントをフレームに入れることによる不安を払拭することにはならない。
来週にも予定されている新しい機能追加では、ディグにログインした人だけディグバーが表示される。ツイッターからディグバーのURLをクリックしても、ディグにログインした状態でないかぎりディグバーは表示されない。ディグのクッキーを保持しているだけでは表示されない、とディグの共同創業者ケヴィン・ローズは、昨日新しい機能追加について話したときに教えてくれた。ディグのユーザは、ディグバーを表示されるにはログインしていないといけない。ログインしているユーザがディグバーを表示したくなければ、オプトアウトに設定することもできる。
ログインしていない人はたんに、転送先のページへとリダイレクトされるが、これは301リダイレクトを経由する。これには検索エンジンがリンクをたどって来た場合も含まれる。グーグルはディグバーのリンクを301リダイレクトとして認識するだろう、というのが共通認識になっている。
まとめると、この変更はいいことだ。というのは、リンクのクレジットはディグの手に残るのではなく、転送先のサイトへ行くからだ。
それでもフレームの問題は別個に残る。これまでもフレームは不人気だったし、最近それが復活しつつあるのなら、やはり問題は残るだろう。昨日マイケル・グレイが、ケヴィン・ローズ自身コンテントがフレームに入れられるのを好まないことを指摘した。ではどうしてそれを人に求めるのか、とわたしは訊いてみた。
ケヴィンの返事では、「トゥルヴィオ」の使い勝手は違うと感じたからだという。彼はログインしているトゥルヴィオのユーザではなく、そのような表示方式を求めていなかったという。彼はパネル全体のフレームであることが気に入らなかった--つまりコンテントが四方をフレームに囲まれてしまっていたのだ。
わたしは複雑な気持ちだった。ログインしているユーザにだけフレームを表示するというのは公平な妥協だと思う。一部のディグのユーザにとって、フレームバーが便利だというのは疑いない。それに、別個のツールバーをダウンロードするよりかんたんに使える(もっともケヴィンによるとディグはツールバーを改良し宣伝する計画があるらしい)。
そうはいっても、わたしはやはりフレームが嫌いだ。わたしはこのせいでほかのサーヴィスまで同じことをしてくるのではないかと不安でならない。もしグーグルが、「グーグル・フレームバー」なるものをすべてのログインしている人に使わせようと決心したらどうなる? わたしはインターネット中がそのような動きに怒りを爆発させるのではないかと思っている。だがディグの妥協案は、グーグルにも言い逃れの道を与えることになる--もちろんヤフーやマイクロソフトも同じだし、しかもフェースブックなどはすでにフレームを使っているから、言い逃れを与えることになる。
ディグが思い切って、フレームバーをすっかり外してしまうことを願う。そうすればフェースブックやスタンブルアポンにもプレッシャーを与えることになり、同じようにさせることになるかもしれない。だがこの妥協案は、フレームの採用を勢いづかせるものでなければ、いいことだと思う。たしかに、フレーム拒否のスクリプトを動作させることのできるサイトはあるし、わたしたちもそうしている。フレームの問題を解決することになるし、問題が広がりつつあるリンクのクレジットにも対処する方法があるだろう。
ディグバー、フレーム拒否、301リダイレクトといった問題については、前に書いた2つの記事が詳しいので、参照してほしい。