ヤフーとマイクロソフトはくっ付くか? もしそうなら、どうやって?

(This is a translated version of the "John Battelle's Searchblog" blog post. Thanks to John Battelle.)
昨日あったヤフーのレイオフについてのニューズは、ウォール・ストリートから歓迎された(あそこは自分以外ならどこでもレイオフを好むようだ)。ヤフーの将来を楽観視するのは、ヤフーとマイクロソフトがようやく検索にかんする取引を成立させつつあると、多くの人に印象づけているからだろう。わたしはなんどもなんども、両者はこうすべきだと書いてきた。だが時間が経つにつれ、マイクロソフトの動力源は自前の検索を社内でなんども試していたので、どうもこれは取引が成立するのは、少なくとも検索そのものについては、むずかしくなってきたと思っていた。
だがご存知のとおり、わたしは取引は成立するだろうと1月の時点で予測記事を書いたので、言ってみればもう賭けに参加していたようなものだ。ここでわたしが予測した、筋書きを見てみよう。

マイクロソフトは2009年に検索シェアを5ポイントは伸ばすだろう。ひょっとしたら10ポイントかもしれない。これはどちらかといえば過激な予測だというのは自覚しているが、耳を傾けてほしい。レドモンドはこのゲームでいつまでも負けていられないし、出せる手は出し尽くしたあとで、マイクロソフトはシェアを伸ばすためには本気でカネをつぎ込みはじめる(つまり提供ルートを買う)だろうし、その一方でマイクロソフトの製品を改良したいと思う良心的な一般人の声にも耳を傾けるようになるだろう。それでも、検索シェアではやはり試合にならないというのはご存知のとおり。あとは収益化で、マイクロソフトはここで梃子摺り、ヤフーの検索事業を買い取りでもしないかぎり変わらない。これは実現しないだろう。というのは・・・
6.ヤフーとAOLが合併する。
7.ところが、今年の後半に、マイクロソフトは合併した企業から、検索の収益化のために買い取る。

これはいま思い返せばちょっと突っ込みすぎた予測だったし、マイクロソフトの力が及ばないところでなにが起きるか(AOLがヤフーと合併するとか)によって変わってしまうことだ。だが、検索の収益化の取り組みというアイディアはいまでも理にかなうと思う。ヤフーには提供ルートはいくらでもある。マイクロソフトにはカネが山ほどある。両者には共通の敵がいる。あとはどうなるか見物だ。
それにしても、バーツの鈍重さはちょっとした顰蹙ものではないか。もしあなたがヤフーの製品管理部門で働いていたら喜びそうな言葉だけれど。

「わたしたちはエンジニア3人につき1人の管理職を当てていたことになります。だから、何人もの人が見回りに来てはああしろこうしろと言ってくるのに、誰もなにもできなかったのでしょう」とバーツは言う。

ひええ!