顔を合わせて信用照会をする

(This is a translated version of "A VC " blog post. Thanks to Fred Wilson.)
このブログをいつも読んでいる人にはわかると思うけれど、わたしは幸いにもヴェンチャ・ビジネスについて学ぶうえで、50代後半から60代前半のヴェンチャ・キャピタリストのもとで旧式のやり方を見習う機会をもらった。その師匠の名前はミルトンとブリスだ。このふたりからは1986年から1996年の10年間にわたって途方もなくたくさんのことを教えてもらった。
昨日の朝、わたしはとあるVCを連れてコーヒーを飲みに行った。わたしたちの投資先の会社のひとつを経営させようと思っている人物について信用照会を行なうためだ。そのVCの投資先の会社を経営してきたその人物について15分ほど話し合ったあと、べつのVCがわたしに言った。「こうして顔を合わせてお話できて感動しています。これは気安い信用照会ではないですものね」
まさにそのとおり。ミルトンがわたしに教えてくれたのは、大事な信用照会は必ず顔を合わせてすることだ。彼は言った。「電話越しでは本当の姿は偽ったり、隠してしまえるものだ。でも目を見て話せばそうはいかない」
本当の姿と偽りが相反するものだと言いたいのではない。電話というのは都合をつけるためのものでしかない。電話で話している両者にはそれぞれ仕事があるし、お互い電話を早く済ませてほかの仕事にとりかかりたいと思うものだ。
一杯のコーヒーは、誰かに会って、ちょっとでもべつの話題を話したり、仲良くなったり、ビジネス上の知り合いになる機会をもたらしてくれる。うまくいけば、顔を合わせる信用照会は、たんなる信用照会以上のものになるのだ。あなたのネットワークやビジネスを広げる方法でもある。あなたが雇ったり、投資したり、一緒にビジネスをやろうとしている人物について、知るべきことを正確に知るための最善の方法にもなるのだ。