ジャーナリストのためのソーシャル・メディアにおける行動ルール

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
WSJが自社のジャーナリストに対し、ソーシャル・メディアにおける行動ルールを訓示したという知らせを、今週「エディター・アンド・パブリッシャー」が報じた
その中身はだいたい、ソーシャル・メディアを使う人なら誰にとっても常識的なルールである。だがいくつか、これは間違っているとか、考え直したほうがよさそうだと思ったものがある。再考したほうが、とわたしが思ったルールを4つ、挙げてみる。

匿名の情報者として扱う必要があるかもしれない場合、その人と「コネクト」したり「フレンド」になる前に編集者に相談すること。匿名の情報者とオープンに「フレンド」になることは、ロロデックスを人前に晒すのと同じである。

ジャーナリストの多くはソーシャル・メディアで数万人と「フレンド」になるだろう。そしてそれはそうなるべきである。わたしたちは皆、ロロデックスをパブリック・ドメインに移動させようとしている。それはあなたがソーシャル・メディアとのあいだに結ぶ交換条件なのだ。あなたは自分のソーシャル・グラフを公開するかわりに、そこから得られる力を手に入れるのだ。そしてそれは、あなたが書いた特定の記事について、数万人もの「フレンド」のリストから誰が情報者なのか明かしてしまうようなものではない。

わたしたちは記事にものを言わせるべきだ。その記事がどのように取材され、書かれ、編集されたかを細かく書くべきでない。

ソーシャル・メディアは会話型の媒体である。報道が閉ざされた扉の向こう側で完結していた古い世界とはちがう。ソーシャル・メディアでもっとも力強い報道とは、進展型であり、会話型であり、始終オープンであることだ。

まだ公開されていない記事、あなたが出席した会合、スタッフや情報者との相談事項、あなたが行なったインタヴューについては語らないこと。

わたしはこれから相談しようという投資について語ることで、ものすごくたくさんの実益を得た。その投稿から得たフィードバックやコメントには、投資の決断や、決まった投資の計画をどう進めるか、教えられるところが多かった。進歩的な考えのジャーナリストの多くが、これと同じ方法を採用している。ひとつ前のコメントでも言ったが、進展型で、会話型で、始終オープンである報道は、もっとも力強い報道のかたちだ。そのような方法が使えなかったり、使うべきでないことがあるのはたしかだが、だからといって「絶対しないこと」というのは大きな間違いである。

ツイッターのようなサーヴィスで、ビジネスと楽しみは混同すべきでない。常識で考えるべきだが、もしツイートや投稿の前に適切かどうか迷ったら、送信前に編集者と相談すること。

これはまったくの間違いである。ソーシャル・メディアでつくった友人関係や人間関係は、あなたのネットワークを築くものであるし、将来の記事を書くチャンスをつかむ糸口にもなる。これはわたしがブログでかなり早い時期に学んだことである。自分らしく、仕事以外のことも語ることで、わたしはこのAVCでフレンドのコミュニティを築きあげ、そこでは数えきれないくらいたくさんのことで助けてもらった。ソーシャル・メディアはパーソナルとビジネスを混合させるためのものなのだ。それをいちばんうまくやる人が勝つ。