新しいテクノロジをコンシューマが採り入れるきっかけはなにか?

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
今朝わたしは大手メディア企業のオフサイト・ミーティングのなかでパネル・ディスカッションに参加している。このイヴェントに先立って、わたしのところに質問リストが届いた。その質問のなかに、この投稿のタイトルであるものがひとつあった。「新しいテクノロジをコンシューマが採り入れるきっかけはなにか?」
これは興味深い質問で、わたしはこれまでこの質問に文章で答えようとしたことはなかった。だがわたしたちの法人では常日頃から、年間数千からなる新しいスタートアップを評価するにあたって、いつも問いかけている質問でもある。
それでは、この数年間に出てきたコンシューマむけテクノロジの製品のなかで、もっとも人気のある10個を取り上げよう(このなかにはわたしたちのポートフォリオ会社もふたつ含まれている)。アイフォン、フェースブックWii、フル、フリップカム、ロック・バンド、マフィア・ウォーズ、ブロガー、パンドラ、ツイッターだ。これらがどうしてブレイクしたのか、ひとことで表現してみよう(ブレイクした理由については、コメント欄で自由に議論してください)。

  • アイフォン - タッチ・スクリーンのインタフェースをもったモバイル・ブラウザ
  • フェースブック - リアルをつなげるソーシャル・ネット
  • Wii - ゲーミングのためのジェスチャ・ベースのユーザ・インタフェース
  • フル - お気に入りTV番組が秀逸なウェブのユーザ・インタフェースで
  • フリップカム - ポケットにすんなり収まるヴィデオ・カメラ
  • ロック・バンド - 誰でも数分でロック・スターになれる
  • マフィア・ウォーズ - ソーシャル・ネットのために一から開発されたソーシャル・ゲーム
  • ブロガー - 誰でも使える出版装置
  • パンドラ - おそろしくシンプルなパーソナライズされたラジオ
  • ツイッター - 1分以内で誰でもできるブロギング

ほとんどの場合、ブレークスルーをもたらす製品やサーヴィスは、コンシューマが見たことも触ったこともない新しいエクスペリエンスをもたらしたのだ。フェースブックの前にもソーシャル・ネットはあったのだが、フェースブックがわたしの子供たちにもたらしたようなかたちでは、日々の暮らしには結びつかなかったのだ。アイフォンの前にも携帯電話のブラウザはあったのだが、コンピュータでブラウザを使うのと同じように使えるものはなかった。パンドラの前にもパーソナライズされたラジオはあったのだが、おそろしくシンプルで、すばらしい使い勝手のものはどこにもなかった。
というわけで、コンシューマは新しいエクスペリエンスがあって、そこにシンプルかつ有益でしかも(あるいは)娯楽があるのなら、進んで採り入れようとするようである。新しいテクノロジをひっさげて最初に市場に飛び込んでも、それだけでは十分でない。シンプルかつ簡単に使えるようなテクノロジをひっさげて最初に市場に飛び込む必要があるのだ。
みんながどう考えるか、ちょっと興味がある。パネルは午前10時から始まるので、早く知らせてくれるほどいいね。