情報収集をし、組み合わせ、公開してローカル・メディアをつくる

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
もしわたしが「ザ・ヴィレッジ・ヴォイス」を今日から始めるとしたら、わたしはなにも印刷しないだろう。記者をたくさん雇ったりもしないだろう。ウェブサイトをひとつと、モバイル用アップをひとつ(あるいは2つか3つ)つくるだろう。編集長をひとり、それと営業の人を何人か雇うだろう。編集者をひとり、それとジャーナリストを何人か雇うだろう。そうしたら、わたしは外を歩き回って、ダウンタウンNYCにかんするすべてのブログ、ツイッターフェースブック、フリッカ、ユーチューブ、その他のソーシャル・メディアのフィードを見つけ出して、投稿がやってくるのを待ち構えて、それを組み合わせ、公開するだろう。大きなできごとについてはオリジナルの記事を書くだろうけれど、ほとんどのことはうまく組み合わせ、そこにヴォイスとオピニオンを加えるというかたちになるだろう。
よい知らせは、わたしはそのような情報収集と組み合わせのシステムをつくらなくてもいいということだ。わたしたちのポートフォリオ会社「アウトサイド・イン」が、それをつくり、今週始動させたところなのだ。その名前は「アウトサイド・イン・フォー・パブリッシャーズ」(OIP)という。もしあなたがこれがどういう仕掛けなのか興味があるなら、クリックしてみて、この投稿を読んでみるといいと思う。もしあなたがOIPによって組み合わせられ、生み出されたページはがどんなものか知りたいなら、ここにひとつ、ミルウォーキー・ウィスコンシンのものがある。
このような新しいローカル・メディア会社のP&Lはどんなものか? たとえばオール・シングズ・Dのピーター・カフカと、アウトサイド・インのCEOマーク・ジョゼフソンが共同で取り組み、ピーターが架空のローカル・メディア会社のP&Lをこのあいだのブログに載せたところだ。
お察しのとおり、これは「ミクロキッズ」のストーリーだ。トップラインは重要性の順番で並べられ、それにかかる費用も同じ順である。収益はそれでも十分ある(少なくとも理論上は)。マークとピーターの架空のモデルでは、毎月4000万ページ・ヴューのローカル・メディア・ビジネスは年間で700万ドルの売り上げとなり、税込みで300万ドルの収益となる。もしあなたがそのモデルを見たければ、上の段落に載せたリンクをクリックして見ることができる。
もちろん、このモデルにはさまざまな形がありうるだろう。「ハフィントン・ポスト」の場合、基本はコンテントの20%を自製し、残りはリンクという割合だと思う。わたしが思うに、このモデルは自製/情報収集の割合を50/50にするとうまく行くのではないか。といっても、正しい場所を選び、正しいジャーナリストを選び、正しい広告マーケットを選ぶ必要があるだろうが。
このツールがアウトサイド・インによるものであれ、ほかの誰かによるものであれ、わたしはこれはローカル・メディア・ビジネスがこれから向かう方向であると信じている。マークがアウトサイド・インの投稿のなかで、こう言っている。

まったく単純なことで、いまやすべての人がパブリッシャーなのです。

もしこれがほんとうなら、ちなみにわたしはほんとうだ(あるいはほんとうになる)と思うが、そのときは、コンテントにオーディエンスを集め、コミュニティと対話の場をつくりあげたローカル・メディア会社が勝ち残るだろう。そしてそれは株主になり、投資するだけの価値のある高収益なビジネスとなるだろう。