トレンダー: フリーミアムのウェブ・チャーティング・サーヴィス

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
たとえば、あなたがなにかに取り組んでいて、それについての動向を追跡したいということにしよう。あなたはコムスコア、コンピート、クアントキャスト、アレクサなどでもウェブのトラフィックの動向を確認することができる。だが、もしあなたがもう少し洗練されたものを求めているのなら、「トレンダー」を試してみるのもいいかもしれない。
トレンダーはフリーのサーヴィスである(かぎられた量のデータ追跡については)。これを使うと、複数のデータセットについて、キイワードでまとめて追跡ができる。ここにベーシックなサーヴィスがどんな具合のものか、スクリーン・ショットを載せよう。

トレンダーがクールなのは、ほかの人が作成したチャートも、サーヴィス上で共有できることだ。これはソーシャル・チャーティング・サーヴィスといえる。たとえば、ここに載せたのは月曜夜のTV番組について、tvbuzzという称する人物がつくったチャートである。

トレンダーのサーヴィスはNYCの代理店「ワイアードセット」がつくった。ワイアードセットはソーシャル・メディアや、エンターテインメント・ビジネスむけのデジタル・マーケティングを専門としている。このサーヴィスのカテゴリはその専門を反映したものとなっている。たとえばブランド、バズ、映画、ゲーミング、音楽、政治、そしてTVだ。ワイアードセットはマーク・グナイム(またの名をメディアイータという)によって創業された。彼はもう20年くらいわたしと知り合いで、わたしが音楽およびエンターテインメント・ビジネスで会った人のなかで、もっともデジタルに熱心な人のひとりである。
今日は大きなニューズがある。トレンダーはフリーからフリーミアムへと移行し、「トレンダー・プロ」を始動させた。もしあなたが同時に10を超えるデータセットを追跡したいのなら、トレンダー・プロがおすすめだ。わたしの気に入ったのは、フリッカと同じように、最初はフリーではじめて、そのうちどこかで自分のアカウントをプロに換えられることで、新しくアカウントを作り直す必要がないことだ。ここにトレンダーの価格表を載せよう。

あなたもわたしも、まずはフリーのアカウントからはじめて、時間が経ったら「ゴールド」アカウントに移行することもできる。だがたとえば代理店、レコード・レーベル、映画スタジオ、ゲーム・ディヴェロッパなどは「エリート」を選択して年間10,000ドル以上をトレンダーに支払うことを進んで選ぶことだろう。
これこそ、フリーミアム・モデルをひじょうにうまくやった例だ。わたしたちは誰でも、いますぐトレンダーをクリックして、その価値を試してみることができる。もしそれがわたしたちにとって役立つものなら、そのまま有料会員になることができて、よそに売り飛ばされてしまう心配もない。会員のなかには大口のユーザとなってたくさんのお金をサーヴィスに払うことになるだろう。マークとワイアードセットとトレンダーはなかなかのことをやってくれた。