VCが気にかけているものごと

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
ポラチ社による、VCへの聞き取り調査がこの数日、インターネットのあちこちで波紋を投げかけている。わたしはこの聞き取り調査に応じてくれないかと頼まれたが、応じなかった(とくに理由があったわけではない)。
わたしはその結果をざっと眺めてみた(上のリンクをクリックすると見られる)ところ、このスライドがわたしの目に留まった。

驚いたことに、VCは取引の流れだとか一緒に仕事をするマネジメントのチームのことは気にかけておらず、ポートフォリオについては若干気にかけており、いちばん気にかけているのはエグジットについてだそうだ。
この問題についてはこのブログでもほかのところでも、ほとんど無限に話しあってきた。VC産業の問題は、あまりにもたくさんのカネが入ってくること、あまりにもたくさんのポートフォリオ会社と、力のないヴェンチャ法人と、安易なエグジット環境があることだ。
よい事業機会は不足していないし、才能ある人(アントレプレナーもマネジメントも)も不足していない。
VCビジネスやスタートアップのエコシステムには何ら具合の悪いところはないし、この数年資金調達が弱体化したからといって、それはべつの話である。それに、わたしたちはそれを見てきているし、これからも見ることになるだろう。
だが注目記事には「VCは『破綻した』産業に自信を失いかけている」などというものがあり、これは問題を過剰に大きく言っているようにわたしには感じられる。VCビジネスは破綻していない。そこに関わる人の一部がそうなっているだけだ。