据え置きボックスからアイチューンズからネットフリックスへ

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
ジェーソン・キンケイドが今日テッククランチに興味深い投稿を書いていた。夏はTV停滞期であるが、1年のなかでも落ち込むこの時期に、前の季節に人気だった番組を再販売することには事業機会があるという話である。
わたしは自分の子供がなにを見ているのか知りたいと思うほうで、とくにそれがエンターテインメントに関係するもので、そこではどのようなことが進行中であるかの手がかりをわたしに与えてくれるものであればなおさらである。わたしの子供はまさにジェーソンが言っているようなことをやっている。子供たちは前の季節に放送された「フライデイ・ナイト・ライツ」「ジ・オフィス」「ウィーズ」などを追いかけて見ているのだ。

かれらにしてみれば、これはべつに新しい習慣というわけではない。かれらはもう何年か前からオフ・シーズンにはこのようなことをしていて、古い番組をアイチューンズで購入して、ラップトップで見たりしていた。
3人の子供のうち1人か2人がそれぞれのコンピュータでまったく同じ番組を購入していたりするものだから、わたしはつい苛立ってしまう。わたしは子供たちに、購入した番組を共有するように求め、かれらはだいたいそうしてくれるのだが、いつもそうしているわけではない。
というわけで、かれらがアイチューンズをやめて、「ネットフリックス・ウォッチ・インスタントリイ」で古い番組を見るようになったということを、よろこんで皆さんにお伝えしたい。これはブラウザでもボクシイでも使える(上の写真はうちの居間にあるボクシイでネットフリックスを見ているところだ)。
もうひとつ興味深い話があって、かれらは古い番組を自分のラップトップで見るのをだんだんやめつつあることだ。いまでもときどきはそうしているのだが、最近ではかれらが我が家の大画面TVに接続されたマック・ミニで見ることを選ぶことが多くなっていることに気づいた。かれらが友達を呼んでくるときは、TVを見るのに使う端末はたいてい、据え置きボックスだった。だがそれがいまはマック・ミニなのだ。
先週、モルガン・スタンレイでインターンをしている15歳の少年が書いた調査報告書の話題でウォール・ストリートは大騒ぎになっていた。ウォール・ストリートで働く何人もの友達からそれが送られてきたので、わたしも調査報告書を読んだ。なるほどこれは興味深い洞察が含まれている。だがすべての15歳が皆そうだというわけではない。わたしの子供のしていることを見てそこから多くを読み取りすぎるのが危険であるのと同じように、ロンドンの15歳の少年がしていることを見てそこから多くを読み取りすぎるのは危険である。だが世界中、とくに先進国でティーンたちがしていることに注目することは決定的に大事である。かれらがしているほんのささいなことが、かれらのメディア消費習慣を急速に変化させているのだ。
わたしの子供たちは据え置きボックスからアイチューンズからネットフリックスへと、ほんの2年もしないうちに移動していて、いまかれらはインターネットでストリームされたものをTVで見ているのだ。そうしているのはわたしの子供たちだけではないと思う。これは注目する価値のあるトレンドである。