あなたの机から抜け出そう

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
よく言われている教訓として、管理職の人は机から抜け出して、オフィスを歩きまわりながらチームの仕事を観察し、それぞれの人に話しかけ、質問をし、そしてやる気を出させることが必要だと言われる。わたしは一緒に仕事をしているアントレプレナーや管理職の人には、絶え間なくそうするように勧めている。
だがVCの場合、「机から抜け出す」といっても何をすればいいのだろうか? わたしたちは同僚に囲まれた小さなオフィスで仕事をしていて、通常はポートフォリオ会社との連絡にはイーメールや電話(やツイッター)をつかっている。
昨日はわたしにとって、すばらしい日だった。わたしは1度ではなく2度にわたって、机から抜け出すことができたのだ。
その朝、わたしは地下鉄に飛び乗り、わたしたちのポートフォリオ会社のひとつへと向かった。かれらは新しく取り組んでいることをわたしに教えてくれた。わたしたちはいくつかの機能について、それをどのように改良していこうか、そしてかれらが採ろうとしているよさそうなデザインの候補について話し合った。1時間半ほどにわたってそのプロダクトについて深く突っ込んだ話をして、わたしはそれが気に入った。わたしがそうしているように、かれらにはこのようなミーティングはできるかぎりやってもらえたらと思う。
そしてその日の午後、わたしは同じ地下鉄に飛び乗り、同じ地区の街へと向かった(その衣料品街は急速にウェブ街へと変わりつつある)。そしてわたしが参画しているもうひとつの会社のチーム全員と話をした。わたしは、ヴェンチャ・ビジネスについて、投資している先について、なぜその会社に参画しようとしたのか、そしてかれら自身のビジネスについてはなにに期待したのかなど、チームに話を聞かせてくれと頼まれた。そこでわたしは25分にわたって、質問の時間を設けた。この質問応答は息つく暇もなく、興奮にあふれ、非常に刺激的なものだった。これもまた、わたしがそうしているように、かれらにはこのような話しあいをできるかぎりやってもらえたらと思う。
わたしは今週ほかにもうひとつの会社でも同じことをする予定であったが、実際は2週間延期になってしまった。わたしはこのような話しあいをまたできることを楽しみにしている。
このような短い時間の会合は、わたしが投資の仕事のなかでもとくに深く没頭してやっていることで、わたしの仕事のなかでも最良のものである。新しい人に会ったり、新しいアイディアを聞いたり、新しい投資に期待をしたりすることが大好きだ。そしてわたしは、わたしたちのポートフォリオ会社が新しいことを始動してビジネスを先へぐんぐん進めていくのを見るのが大好きだ。とくに、かれらが収益をあげるようになり、VCなどのキャピタル・マーケットの恩恵に依存しなくてもやっていけるようになる魔法の瞬間が大好きだ。だがヴェンチャ・キャピタル・ビジネスの最良の部分は、自分の机から抜け出してポートフォリオ会社へと首を突っ込みにいくことである。わたしはこれからももっとやっていきたいし、VCをやっている人は皆そうではないかと思う。