スポーツとカードのアナロジー

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
ビジネスはしょっちゅうスポーツのアナロジーで表現される。わたし自身も、先週ツイッターでもこのアナロジーをつかった
だがビジネスのアナロジーについていえば、わたしはカード・ゲームのほうが好みである。このブログを始めたころ、わたしはポーカーのアナロジーをつかって表現したことがあった。つい最近も、ダブル・ダウンをつかう話をしたところだ。
昨晩も家でテキサス・ホールデムを(フェースブックのじゃなくて、実物のカードとチップで)みんなでやっていたところ、ふと、カード・ゲームは大事なビジネスの教訓を学ぶのにとても役立つ方法だと思った。
わたしの息子ジョシュが悪い手のままで賭け金を吊り上げるか、降りるかのリスクを見極めているのをわたしは眺めていた。これはヴェンチャ・キャピタルのビジネスでもつねにつきまとう課題で、それはかんたんな決断ではない。多くのカネを積めば、それだけきびしい決断となっていく。
そしてこの、いくらまでなら積むかという決断は直接、ビジネスについても関わってくる。もしあなたのところに良い手が来たら、賭け金をたくさん積みたくなるだろう。だがそうすると、ほかのプレーヤが降りてしまうということになりかねない。それでは、最初の札では賭け金を少なめにしておいて、あとから吊り上げるという手をつかおうとなる。わたしの経験でも、最初に「良い手」があっても、できるかぎり引き延ばして、最後になってからそのビジネスの強みを明かすという会社と何度も関わってきた。わたしが言いたいのは、なにもカードをヴェストのところに隠しながらビジネスをやるのが、いかなるときも上手なやり方だというのではない。だがそういうときもある、ということだ。
わたしはブリッジに手慣れたプレーヤというのではないが、ウォーレン・バフェットビル・ゲイツが熱狂的なブリッジのプレーヤであるというのは、わたしにしてみれば驚くことではない。カードとビジネスは共通するところがたくさんある。
カードをやることは、頭の神経を研ぎすませる。自分の手を繰りながら、わたしはずっと計算をしている。自分で思っているほどにはうまくいかない。休暇に出かけたときは、家族と一緒にカード・ゲームを何度もやっていると、だんだん計算がうまくなってくることに気づく。これは頭の体操にはぴったりなのだ(少なくとも左脳についてということだが)。
ビジネスは競争だ。スポーツやカードを見てビジネスのアナロジーにするというのは、いい練習ともなる。その考え方を、一緒に仕事をしているチームに応用してみたり、交渉している商談にも役立てることもできる。もしあなたがみんなに知らせたいと思うものがあったら、コメント欄に書いていってほしい。