NYのスタートアップ・シーン

(This is a translated version of "A VC " blog post. Thanks to Fred Wilson.)
先週だか先々週だか、ツイッターの共同創業者ジャック・ドーシイと夕食をともにする機会があった。その日、彼はNYC市長マイク・ブルームバーグと会談してきたところだった。ということは、市長はジャックに彼の新しいスタートアップをNYCに構えるよう強く勧めたわけだ。夕食のとき、ジャックはわたしにテック企業がNYCでスケール拡大することの可能性について意見を求めたので、わたしは彼にそれはかんたんなことだよと言った。たとえばダブルクリック、ライト・メディアといったテック企業がこの地でスケール拡大に成功している。そしてわたしはケヴィン・ライアンとドワイト・メリマンを彼に紹介した。かれらはダブルクリックの共同創業者で、「アレイ・コーポレーション」というインキュベータを設立した。そこから生まれた企業には、「ギルト・グループ」や、わたしたちのポートフォリオ会社でもある「10ジェン」などがある。ケヴィンとドワイトはジャックに同じことを話した。NYCはテック・スタートアップのコミュニティがしっかりとあり、そこにはテック企業をスケール拡大する能力を持った人たちがいる。
この話をしたのは、クリス・ディクソンのブログを読んでもらいたいため、その前書きになればと思ってのことである。クリスはこの投稿のなかでNYCが「テック再興の準備はできている」と述べている。クリスによるとこの10年間、NYCではヘッジ・ファンドとウォール・ストリートが才能をすっかり吸い込んでしまっていたが、いまそれらの勢力はスケール縮小しており、わたしたちのような種類の企業がいままでより容易に才能あるベスト・アンド・ブライテストを引き寄せることができるようになったという。わたしもまったく同意である。
だがクリスの見解のひとつに、NYCは2003年から2008年のインターネット・ブームでは「活躍できなかった」というのがあったが、これには異論がある。「タコダ」「ライト・メディア」「デリシャス」「エッツィ」「ミートアップ」「インディード」「タンブラー」「リターン・パス」などなど。これらを活躍できなかったとはわたしは見ていない。正しく理解されてこなかったのだと思う。市長もそうだが前向きな人たちは、わたしたちが前向きに取り組んでいることをしっかり見始めている。