すぐれた会社の10の特徴

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
昨日わたしはお気に入りの仕事をひとつする用があった。わたしたちのポートフォリオ会社エッツィから、ダンボに構えた新しいオフィスに招待してもらったので、わたしはそのチーム全員の前で話をすることとなった。かれらはとくにこの話題について話してほしいなどと指定しなかったので、わたしはひとつトピックを選んで、ブルックリンまでの列車のなかで考えをまとめることにした。
わたしが選んだトピックは、「すぐれた会社になるためには?」だ。わたしがこのトピックを選んだのは、エッツィはすぐれた会社になることができると思ったからで、じっさいかれらはその道のりをしっかり進んでいるからだ。わたしは、「すぐれた会社」に共通してみられる特徴をチームと共有したらいいのではないかと思った。
というわけで、地下鉄のなかでブラックベリイに走り書きした10の特徴をここに載せよう。これは体系的なリストとして書かれたものではない。地下鉄に乗っている15分のあいだにわたしが思いついた10の特徴である。それから、すぐれた会社が必ずすべての特徴に当てはまるというわけではないのも事実だ。だがたいていの特徴には当てはまる。すべての特徴に当てはまる会社もある。
このような注釈をつけたうえで、わたしがすぐれた会社に見いだした10の特徴を載せよう。これはウェブ/テック企業を想定したものだが、ことによっては、あらゆる会社に適用できることもあるだろうとわたしは思っている。
1) すぐれた会社はたゆむことなくイノヴェートし、新しいプロダクトとサーヴィスによってカスタマー/ユーザを喜びで満たす。
2) すぐれた会社は長続きするようにつくられ、独立したまま持続可能なかたちをとっている。すぐれた会社は売り抜けたりしない。
3) すぐれた会社は多くのカネを稼ぐが、ユーザやパートナーのために十分以上のカネを確保しておく。
4) すぐれた会社はアイディアをよそに探し求めたりはしない。かれらは自分たちでアイディアを育てるので、むしろよそから真似される側である。
5) すぐれた会社はそのブランドによって、ユーザ/カスタマーに影響を与える。ユーザとカスタマーをマーケティング/営業力へと変えることができる。
6) すぐれた会社はビジネスの分野で意義深い才覚をもつアントレプレナーによって率いられる。長い目でみたビジネスの需要、そして短期に終わるゴールではない目標とによって裏付けられた決断ができる。
7) すぐれた会社はグローバルなものの見方ができる。かれらは世界中のすべての人をカスタマー/ユーザになりうる人として遇する。
8) すぐれた会社はカネを稼ぐだけでなく、世界を変えようと努力する。
9) すぐれた会社はその価値を提供するにあたって、特定の誰かに依存するということをしない。
10) すぐれた会社はカスタマー/ユーザをほかの何よりも優先して1番目に置く。
と、これで以上である。わたしがこの話をしたあとの質疑応答の時間はとても刺激に満ちたものだったので、ここのコメント・スレッドでも同じようにできたらと期待している。