イーメールのことを忘れてはいけない

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
昨今のソーシャル・メディアと、ますます拡大してゆくコミュニケーション・ツール(SMS、IM、ツイッターフェースブック、ブログ・コメントなど)の時代のなかにおいては、イーメールのことを忘れてしまうことはたやすい。だがそれは大きな間違いだろうと思う。
わたしがこのことを思い出したのは今朝、「ハイプ・マシーン」から初めての週刊イーメール(マガジン)を受け取ったのがきっかけだ。これはメンバーひとりひとりに合わせて自動生成されたカスタマイズのイーメールである。たとえば、ハイプ・マシーンの創業者アンソニーによるニューズレターの投稿がある。
わたしはハイプ・マシーンには日常的に見に行っている。少なくとも週に何回か、あるいは毎朝イーメールをしたりブログを書いたりしているときに読んだりすることもよくある。だがそれでもなお、サーヴィスの側からわたしにカスタマイズされた資料(ライヴ・コンサートのお知らせ、新しい音楽のおすすめなど)を入れたイーメールを毎週送ってもらうことは、とても楽しいことであるし、ひいき目にしているのがさらに強められる。
わたしたちのポートフォリオ会社エッツィはハンドメイドのアイテムの売り買いをする市場を運営している。エッツィは4年以上にわたって運営している。運営をはじめて以来、エッツィはイーメールによる買い手とのコミュニケーションをほとんどしないでやってきた。だがこの6か月のあいだ、かれらはイーメールのサーヴィスをいくつかつくり、いまではイーメールはサイトへのトラフィックを呼び込む最大の源のひとつである。それはソーシャル・ネットワークス、ブログ、コミュニティといった新しいトラフィック源をしのいでいる。
もしあなたがウェブ・サーヴィスをつくろうとしているのなら、ユーザ/メンバーとのイーメールでの定期的なコミュニケーションをまずはサーヴィスの中核の機能としてつくったほうがいい。といっても、いくつか気をつけるべき点がある。1つには、イーメールの配信に障害が発生することもあるということだ。新しいサーヴィスでよく使われる、イーメールによる認証や、友達からの通知イーメールや、通常のコミュニケーションにわたって、スパム・フィルターのせいで引っかかるということがある。わたしたちのポートフォリオ会社「リターン・パス」はこういった障害の告知のために、いくつものサーヴィスを利用できるようにしている。
それからもうひとつ、ユーザがイーメールでの購読をやめたいとき、その解除をごく簡単にできるようにしたほうがいい。すべてのイーメールに購読解除のリンクをつけておけば、いちばんいいだろう。そうでなくても、クリック1回か2回で購読解除ができるようにするべきだ。
来年にもなれば、アマゾン・ウェブ・サーヴィスなどを含むクラウド・ベースによるイーメール配信ソリューションがいくつも出てくるのではないか。そうすれば、いまよりもずっとシンプルに、あなたのウェブ・サーヴィスにイーメール機能を追加できるようになることだろう。
結論は、イーメールはいまなおインターネットのコミュニケーションのなかでもっとも利用されている形態であり、まだまだこれからも残っていくだろうということだ。そういうわけで、あなたのウェブ・サーヴィスにユーザを呼び込むためにも使うといいだろう。今週、ハイプ・マシーンでアンソニーがうまくやってくれたように。