ソーシャル・リクルーティング

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
わたしは月曜日にNYCで開かれる「ソーシャル・リクルーティング・サミット」でキイノート講演をする予定だ。この数日はプレゼンテーションの支度に取りかかっていて、いくつか話す価値がありそうなテーマがある。
1) 2003/2004年期にユニオン・スクエア・ヴェンチャーズをはじめて以来、わたしたちは紹介会社を一度しか雇ったことがない。わたしたちのポートフォリオ会社は紹介会社を使ったことはたしかにあるのだが、実際活用したのは非常に稀である。わたしたちが候補を探すときは自前のネットワークを使い、とくに最近はソーシャル・ネットワークを使うことを好んでいる。
2) わが社の若手投資プロフェッショナルであるアンドリュー・パーカーエリック・フリードマンは自分で探してきた。これはUSV.comのブログ投稿でも触れた。
3) わたしたちはポートフォリオ会社の上級職となる人物を、このブログやUSV.comをきっかけに何人も見つけた。少なくともこの2年のあいだ、20人余りの人物をうまく探し当てたと言っていいと思う。
4) わたしたちのポートフォリオ会社の多くは、内部にリクルーターがいて、わたしたちは彼らと手を携えて、才能を探し、才能を精査し、さらには売却の手続きまで一緒に取り組む。
5) リンクトインは才能を探し、照会先を探すのにはすごい場所である。わたしが誰かについて知りたいと思ったら、その人をリンクトインインヴァイトして、共通の知り合いを見つける。それが照会先のリストとなるのだ。チャーリー・オドネルが、5年ほど前にこのリンクトインを使った秘策を教えてくれてから、わたしはずっとこの手を使っている。
6) トラックト・コムもやはり、才能を探し、共通の知り合いを割り出すのにはすごい場所である。たとえばリンクトインの重役を探し出したいとしよう。そうしたらここに行けば一目でわかる。
7) 才能をハンティングするのは必要なことであるが、いつでもそれでいいというわけではない。直接話をする必要がある。インターネット上のことが皆そうであるように、無料の方法と有料の方法がある。
8) 無料の方法として最良のものは、求人情報を「インディード」にインデックスしてもらうことだ。そうすればこのサイトを訪問する、求職中の月間1000万人以上の人の目に触れることとなる。わたしたちのポートフォリオ会社の求人情報はすべてUSV.comのフロント・ページに載せている。これはポートフォリオ会社の求人情報すべてをインディードに登録して、それを利用したものである。
9) ツイッターフェースブックといったソーシャル・ネットワークもやはり、直接話をするための無料の方法としてすぐれたものである。あなたのウェブサイトに求人情報を載せて、ツイートしておいて、リツイートしてもらったり、検索されたり、見つけてもらえば、履歴書が届きはじめる。
10) それから、有料の料金を払って、インディードの「スポンサード」欄に求人情報を載せてもらう方法もある。やり方は、フェースブックのセルフ・サーヴィスの広告システムを使って求人広告を投稿する。場所と職種を非常に細かく設定してターゲットを絞り込むことができる。それから、これに似たような有料のソーシャル・メディア/ネットワークの求人システムは、来年にもいくつか出てくるだろう。
11) 才能を探し出したいのであれば、ウェブ上には顔を出しておいてよさそうなニッチなコミュニティが実にいろいろとある。テック/エンジニアリングの才能だったら、特定のテック・トピックにかんする「ミートアップ」のグループがある(たとえばNYCから25マイル以内にはRuby on Railsのミートアップ・グループが8つもある)。それからオープン・ソースのプロジェクトだとか、「ハッカー・ニューズ」や「スタック・オーヴァーフロー」といったニッチなコミュニティもある。この手の方法は他のあらゆる職種におけるコミュニティで使えるだろう。大事な点は、そこにちょくちょく顔を出しておくこと、コミュニティと集まる人のことをよく知ること、信頼関係を築き、自分なりに価値を提供することだ。
この最後に挙げた点はとくに重要である。ソーシャル・メディアは人前に出て、顔を出し、信頼を得ることに意味がある。ソーシャル・メディアを使って才能を探し出したいのなら、そこはごまかせない。このシステムには本気で参加する必要がある。だがそれをやっておけば、ものすごく強力な道具になるし、リクルーティングのやり方をがらっと変えることもできる。
わたしは月曜日に、リクルーティング・コミュニティの皆の前で、このトピックについてさらに詳しい話ができるのを楽しみにしている。もしわたしに話してほしい話題がほかにもあったら、コメント欄で書き込んでください。