ブラックベリイ障害についての考え

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
ブラックベリイ・ユーザの人は知っていると思うけれど、昨日はブラックベリイのネットワークに大規模な障害が発生した。わたしもその影響を受けた、といっても最初は何が起こったのかよくわからなかったのだが。最初の兆候は、わたしの妻と子供たちから、ブラックベリイ・メッセンジャー(わたしたちは家族内の連絡にこれを使っている)のメールに返事が来なかったことだった。つづいて、ケータイでイーメール受信ができなくなった。昨晩夕食をとった店で、フォースクエアのチェックインをしようとしたら、モバイル・ウェブ経由でもソーシャルスコープ経由でも操作ができなかった。わたしのブラックベリイでは、モバイル・ウェブへのアクセスが一切できなかった。
このことが示すのは、またこのブログ投稿で指摘したいのは、ブラックベリイがわたしの使うデータのサーヴィスを、それも単にBBMやイーメールだけでなく、すべて取り上げてしまったということだ。そしてわたしはこれを馬鹿げたことだと思う。
どういうわけかブラックベリイはT-モバイル、ATT、その他のネットワークにおけるモバイル・ウェブへのアクセスをダウンさせてしまった。思うに、これはブラックベリイがこれらのキャリアのデータ・ネットワークに跨るかたちでネットワークを張っているということではないか。これは携帯電話のギークならよく知っていることだと思うし、もうずっと前から変わっていないことだと思う。これについては考え込んだりしなかった。
これはスマートなことではないと思う。本来ならば、ブラックベリイがメール、カレンダー、連絡先リスト、BBM、ブラウザ(但し使いやすいものをつくれるならばということだが)といった、ハードウェアおよびソフトウェアのアップスの開発を担当するのが筋だ。T-モバイル、ATT、スプリント、ヴェライゾンなどが音声およびデータのサーヴィスの提供を担当するのが筋だ。そしてこの両者は互いに連鎖反応しないのが筋だ。
今回の障害のあいだ、わたしはブラックベリイからSIMカードを抜き取り、そして最近ある筋から贈呈されたケータイに差し込んでみた。もらった先についてはブログでは書かない約束になっているので書かない。だが言えることを言うと、ブラックベリイのデータ・プランが入っているわたしのT-モバイルSIMカードは、この新しいケータイでは動作しなかった。通話をすることもできなかった。
やがて障害が終わり、ブラックベリイのネットワークが復旧され、動き始めると、このT-モバイルSIMカードはわたしの新しいケータイで正常に動作し始めた。これがどういうわけなのか、なぜこうなったのかよくわからないが、とにかくそうだった。
一連の話からわかる要点は、ブラックベリイの採っている、キャリアのネットワークを経由してサーヴィスを提供するというアプローチは理想的ではないということだ。ブラックベリイが、キャリアと、ソフトウェア・プロバイダ、ハードウェア・プロバイダを一手に引き受けている。これはよくない。
このブログの読者の人は、わたしがどれだけブラックベリイを愛用しているかを知っているだろうけれど、この(ブログでは詳しく書けない事情の)新しいケータイはかなりよくできた品で、データ・サーヴィス・プランの入っているGSMSIMカードを差し込むとちゃんと動いてくれる。昨晩わたしはこういった設定あれこれについて、真剣に考えを巡らせずにいられなかった。