チェック・インした?

February 4, 2010 John Battelle)
(This is a translated version of "John Battelle's Searchblog" post. Thanks to John Battelle.)
今日はチェック・インの話題でいこう。といっても、必ずしも今日のニューズの影響でそうなったわけではない。だがこれからだいたい毎週、わたしは自分の頭にあることに基づいて何か書いていこうと思っている。それがニューズにも影響されているのはもちろんだが、時間を経て集めたあり合わせの材料でもある。
というわけでこの数週間のあいだ、わたしは「チェック・イン」というコンセプトからあるテーゼを考え出してきた。といってもこれは自宅でやるものではなくて、「チェック・イン」というのは特殊な用語で、「わたしがいまいる場所としていることをモバイル端末とソーシャル・メディア・プラットフォームを通じて宣言すること」である。
いつもそうなのだが、わたしはこのニューズ・トレンドには遅れて参加した。わたしが参加したのは「フォースクエア」で、これは数あるチェック・イン・ベースのサーヴィスのひとつである。約1か月ほど前、わたしは自分の仕事先、ジム、いろいろなレストラン、商店にチェック・インすることから始めた。このサーヴィスはかなりゲーム要素を採り入れており、たとえばチェック・インすることでソーシャルで使えるキャピタル(金銭)を獲得できる。あるいは1日1回以上使ったり、何度も足を運んで「バッジ」を獲得したり、それから時間を経てチェック・インを積み重ねていくことによってもソーシャル・キャピタルを獲得できる(フォースクエアではその場所にいちばんチェック・インした人になると「メイヤー」になれる。この「メイヤーシップ」をめぐってフォースクエア熱中者どうしで競争が熾烈になっている。)
チェック・インを採用しているサーヴィスの例としては、「ゴワラ」「イェルプ」「マイタウン」がある。ちなみにツイッターはいわゆるロケーション・サーヴィスを追加しようとしているが、これは近い将来チェック・イン機能をサポートすることと同じ意味である(もっとも、数あるチェック・イン・サーヴィスの影響で、いまいる場所をツイートする人はますます増えているが)。
それから、その理由についてはうまく言えないかもしれないが、グーグルとフェースブックは近いうちにチェック・イン機能の一種を追加するサーヴィス群を出してくるものと期待している。
理由を述べよう。わたしが思うに、チェック・インは検索の発展していく道のりの先にある利用法にほかならないからである。わたしの本でも述べたことだが、検索クエリとは各々、意思の宣言である。すなわち、あなたは検索エンジンにむかってあなたが欲するものを伝え、エンジンがその宣言した意思を満足させる検索結果を返してくれることを期待するわけだ。
チェック・インは意思あるデータベースにおける、新しい強力なフィールドである。それは「わたしはここにいる」とソーシャルの前で宣言することであり、さらに踏み込んで言うと「わたしはここにいるという事実に基づいて、応答/対話するためにオープンでいますよ」と宣言することである。検索という意思が求めるリクエストは明らかに特定されている一方、チェック・インという意思では、さほど特定されていない。つまり、よりオープンなのだ。
わたしはこれが急速に発展するものと期待している。そう遠くない未来に、わたしたちがモバイル端末をつかって自分のお気に入りの場所を自動でチェック・インするようになる時代がくると想像できる。また、チェック・インによってローカライズされ、パーソナライズされた優待券、ディスカウント券、その他のさまざまなソーシャル・キャピタルを獲得できるようになるものと期待している。さらにいえば、わたしたちは自分の端末をつかって「ディスカヴァリ」モードを設定することによって、ローカル(地元)の商店(やその他の出店業)からありとあらゆる特典や告知を送ってもらうことができるようになるだろうと期待している。
この新しいソーシャル/ローカル/モバイルによるリアルの演出は、最初はぎこちなく脆弱であろうが、それも長くはつづかない。この利用形態は、ただ単に人を強く惹きつけずにいられない。これはすでにいろいろなところで使われており、チポートル・ブリット・アップもそうだし、ポロ・ストアもそうだ。マクドナルドが採用したらどうなるか、想像してみては? ゲーム・チェンジャーだ。