フェース・トゥ・フェースの取締役会

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
わたしは今日ゴサム・ギャルと取締役会について話していた。彼女は電話取締役会に参加したことを話していたので、わたしは訊いてみた。「どうしてフェース・トゥ・フェースの会議をしないのかい?」彼女は答えた。「そのとおりね、わたしたちはそうするべきね」
先週、わたしは「リュブリャナスロヴェニア」での会議に出張してきたところで、今日は「ボールダー・コロラド」で取締役会に出席してきた。旅行がずいぶん多いが、わたしはほかに方法があるとは思わない。もしあなたが取締役会に名前を載せるなら(非常勤の取締役ではなくて)、やはり会議には出席するしかないと思う。
わたしはほぼ20年にわたって取締役会に名前を載せてきたなかで、完全無欠な出席記録があるわけではない。だが自分としてはできるかぎり出席するよう努力してきたので、だいたい80から90%くらいの取締役会に出席したと推計している。
これはVCが地元で投資をすることを好む理由のひとつである。わたしは自分がNYCにある取締役会にすべて出席するのはどうってことない。ほかに方法があるとは思わないのだ。だが飛行機で西海岸まで行って、3時間の取締役会ひとつに出席してまた戻ってくるというのはいつだって「ウグッ」となる。もっとも、それだけでなく周辺の旅行も兼ねることもできるし、わたしはそうしている。べつの都市にまたがって複数の投資をして、2日間でぜんぶの取締役会をこなすよう予定を組むこともできる。わたしはそうしている。
自分がそこに出席することの利点は並べきれないくらいある。だがここでは少しだけ挙げよう。人と顔をあわせてそのボディ・ランゲージを見ることは、電話のスピーカー越しに聞く声よりずっと多くのことを語ってくれる。そこに出席し、(CEOというよりも)チームと顔をつきあわせて時間を過ごすことは、とても大きな価値がある。それに、取締役会の連帯感をつくるのは、フェース・トゥ・フェースでしかできない。
昨晩わたしたちは今日の取締役会の前に夕食会を行なった。わたしたちはビジネスのことはちょっとしか話さず、それぞれの暮らしぶりや夏の過ごし方を話しあうのがほとんどだった。あなたはこれを時間の無駄と考えるかもしれない。だがそうではないのだ。取締役会はよそにあるどのグループとも同じである。そこにいる者どうし互いに好きでなければならないし、一緒にいることを楽しみ、それではじめて一緒に仕事ができるようになる。取締役夕食会と、取締役リトリート(リゾート)はそれをうまくやるいちばんの方法である。
そういうわけで、取締役会についていえば、フェース・トゥ・フェースはわたしにとっては必要なのだ。緊急のときは臨時電話会議を開いて取引や契約を決議することもあるだろう。それに電話で話し合うことはいつでもあるだろう。だが定期的にスケジュールされた取締役会は身ごと参加するのがいいと思う。