アップル: 虫の気が変わりつつある?

(This is a translated version of "John Battelle's Searchblog" blog post. Thanks to John Battelle.)
今年の前半、というのは正確には1月1日だが、今年の予測のなかで、わたしたちの同士であるアップルについてわたしはこのようなことを書いた。

アップルは、目下好調だがそれが一気に逆転するだろう。わたしはいくつかの理由でこのことが起きるだろうと感じている...だがその主な理由は、ブランドに関わるものだと思う--というのは、ほかの人よりもクールであるというブランドでは、ある時点を境目にしてスケール拡大が利かなくなってしまうからだ。アップルはその時点に達してしまっていると感じる。

しかるに、「ブランド」は非常に扱いの難しいコンセプトである。ブランドは人がどう言うかによって生死が分かれてしまうものだ。そして最近ではデジタル世界にいる「ブランド・インフルエンサー」とでも言うべき人たちによって交わされている話題が、どうもネガティヴな方へと転じてしまっている。
アップルは(よりによって)グーグルのアイフォン・アプリケーションを手際の悪いことに排除してしまったことで、監視委員とFCCの両者から顰蹙を買ってしまうだけでなく、顧客との対話を相変わらず拒絶するところがある(ツイッターのアカウントもないし、産業のコンファレンスへの参加もない)のでだんだんと頼りなくなってきている。わたしが日常的に話を交わしている人のあいだでも、数人というのでなくて、アップルのブランドはこのように受け止められている。「商品はすぐれているが、この会社はあなたをひとりの人間として見ることが欠けている。そして率直にいって、あなたよりも利口そうで、見た目もよく、そしてあなたの手の届かないところに座っている」
これは虫のせいと言うのかもしれないが、わたしのお気に入りコンピュータ・メーカはだんだんと、手の届かない存在に感じられつつある。わたしは少数派だろうか?