アマゾンがノースカロライナ州で208メガワットの風力発電所を建設

パブリック・クラウド市場の主導権を握るアマゾン・ウェブ・サーヴィシズ(AWS)は本日、イベルドローラ・リビューアブルズ社が208メガワット(MW)の風力発電所ノースカロライナ州パスコータンクとパークイマンズの2郡で建設し運営することになったと発表した。この施設はアマゾン風力発電USイーストと呼ばれ、アマゾンにとっては先日コミュニティ・エナジー社との連携によって80MWの太陽光発電所をヴァージニア州で建設したことを発表してわずか数週間でのニューズとなった。
今回はAWSにとって初めて建設と運営にかかわる風力発電所というわけではない。1月にアマゾンのクラウド部門である同社は、パターン・エナジー・グループとの連携で150MWの風力発電所インディアナ州に建設すると発表していた。
アマゾンはこの数年にわたって各方面から、とりわけグリーンピースからパブリック・クラウドの運営について批判を受けてきた。これを受け、11月にAWSは同社の運営するクラウドをすべて再生可能エネルギーに変えることを公約した。本日の発表はこの戦略目標へと向けた進歩の現われといえる。
また、この目標が大事なのは、アマゾンは(アマゾン自身による計測では)100万人以上という非常に多くの顧客を抱えているからだ。アマゾンはいまや年間50億ドル以上の売上高があり、同社のエネルギーでの意思決定は非常に大きな違いを生み出す。
この公約は、大型の再生可能エネルギー・プロジェクトを取り扱う企業にとって大きな影響力をもつ。また、風力および太陽光発電に加えてAWSはスマート・エネルギーの推進のため各種ツールを検討してきた。たとえばテスラの最近発表したパワーウォール・バッテリー・ユニットにも関与している。AWSは今年、合衆国西部(カリフォルニア州北部)のデータ・センターにおいて試験運用をしていることを公表した。
クラウド再生可能エネルギー、あるいはグリーンピースに関心のある人には、AWSのヴァイス・プレジデントを務めるジェームズ・ハミルトン(エンジニアとして尊敬を集めている)の最近のブログ記事が一読に値するのでお知らせしておく。
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(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)