シードキャンプ2009

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
知らないという人のために言っておくと、「シードキャンプ」はYコンビネータのヨーロッパ版である。ソウル・クラインレシュマ・ソーニが数年前に始め、ヨーロッパにおけるアントレプレナーのエコシステムの重要な部分を担うまでに成長した。
わたしは今週「シードキャンプ2009」に参加し、いくつかのパネル、質疑応答に出席し、そしてパネルとマスタークラス講演を主催した。
今年のスタートアップのグループに感心したのは、チームのメンバーが多方面の地方から集まっていること、そしてとりわけ東ヨーロッパからの人数が多く、質が高いことである。
シリコンバレーにおける教訓と文化は世界中へ移植されている。バレーにあるテック・ベースのアントレプレナーシップのスケールが、世界中どこでも得られるようになるにはあと数十年かかるだろう。だがシードキャンプでの1週間から、それは実現するだろうとわかった。
世界のどこにおいても、エンジニアリングのスキルが不足するということはない。テックのイノヴェーションとアントレプレナーシップを駆動させる情報は、リアルタイムで自由に行き来している。シリコンバレーは、「ザグレブ」のアントレプレナー/テクノロジストが学んだのより早く「パブサブハブバブ」や「RSSクラウド」について学ぶことはできなかった。
いまやわたしたちは、あらゆる場所からチームとプロダクトがやってくるのを見て知った。わたしはこれを見て、15年前のNYCを実によく思い出す。その頃のNYCに足りなかった(そしていまある)ものは、アントレプレナーのインフラストラクチャと、ロール・モデル、そしてゲームのプレイ方法の洗練である。
ロンドンはこれらのものごとを急速に発展させており、いまやシードキャンプのようなプログラムを通じて、ヨーロッパ中にそれを広げている。ヨーロッパがむずかしいのは、地理的に分散していることだが、インターネットがそれを縮めてきており、わたしはこれからも「スカイプ」「スポティファイ」「ヴァン・プリヴェ」につづく勢力が出てくるだろうと楽しみに見ている。そして少なくともそのうちいくつかは、シードキャンプから輩出されることだろうと信じている。